2013年11月12日火曜日

改正省エネ基準講習会

施行 直前まで 紆余曲折のあった 「H25 改正省エネ基準」

おそらく最初の、まとまった 講習会でした。

あと、2020年には、 「すべての住宅に義務化」です。

しかし、2020年を待たずして、これまで 貧しかった

日本の、住宅断熱事情。

もちろん、断熱材だって つい最近まで

とてもじゃないけど使えないような、値段のものが

最近になって、ようやく使えるようになってきたので

2020年、までまだまだ 変わっていくでしょう。

この省エネ法の義務化、全てが両手を上げて賛成

といかない部分だって もちろんあります。

でも、次世代省エネ基準 という 目安 を作ったけれども

あまり効果はなかったようです、だから 義務化 となってしまったんですね。

僕達、建築家の役割は、

快適な温熱環境、
如いては、
家計における 冷暖房負荷の 削減。

2013年11月8日金曜日

うちエコ診断

昨日は、「うちエコ診断」 を受けてきました。

私自身、うちエコ診断員 なので 一度 受診者 として

ベテランの診断員の方が どのような 診断をされているのかを

身を持って体験しておこうということで。

講習会の時とは違った、実践ならでは

非常に 参考になりました。
丁度、日程が

 

「1985」の方 と重なってしまい、参加できませんでしたが

「暮らし省エネマイスター」でもあります。

うちエコ診断は、私の場合 徳島市所属の 診断員になります。

いずれ、徳島市からも 広報があると思います。

非常に 結果がわかりやすく いいんじゃないでしょうか。

専門用語もまず出てきませんし、どこの商品を買ってみてください、なんて 限り無く怪しくシツコイ営業も 当然全くありません。
一方、「暮らし省エネマイスター」は、どれ位、お財布に優しいか

建築士の立場で、更に突っ込んだ アドバイスを行うことが出来ますので、

ちょっと、来年の夏に備えてどうすればいいの?

なんて、プチ講習みたいなことも お気軽にご相談ください。

2013年11月6日水曜日

同時に解決すること

内と外 を同時に解決すること

「窓」やなあ。

これは、なんやその オレの建築かっこいいやろ見て見て、見てよ~。

とかゆうために、書いてる パースペクティブとかイメージ図じゃないんですけど、

日本人の家は うさぎ小屋 ゆうけど そんなかにも
凄い「世界」があるようなんです。
でもって、外にも もちろん。

この 「窓」 ゆう 装置は、そうやな・・・

パッシブデザインに限らへんけど

内と外を同時に解決する ゆう 御役目があるんやな。

2013年10月26日土曜日

勝手放題な呑み会

別に、なにか強制とか、シガラミがあって集まったわけでは無く

ただ単に、「建築」が好きで「ベクトルが同じ」な

業種を問わない面子での 「交流会」と称した「呑み会」


思うこと、これからのこと それぞれありますでしょうが

住まい を築く ということに ここまで 一生懸命 に 語り合える

其のことに 自分自身を振り返り 重ね 自問自答

お施主様にとって なにがどう あればいいのか?

そんなことを、息もつかせず 言葉が溢れ出る 5時間

時には、こんな 時間があってもいいでしょう?

だって、公共工事受注のために 人を 利用したり する方々に 疲れてるんです。

僕らは、建築家 である前に 建築士

大きな建築を 建てて 有名になりたいの?

ちがうから・・・偶々・・いえ 必然で 集まった お仲間なんですから。

楽しい時間をありがとう。

2013年10月24日木曜日

3Dプリンター

ちょっと話はそれますが 3Dプリンターを見学してきました。


県立工業試験所で、3Dプリンターのデモが あると誘われたので

まあ、近いということもあって 行ってきました。

3Dプリンターが世に出てから 30年近くなるのですね、全く知りませんでした。

一年前に、大阪で BIM のデモンストレーション大会があった折、

3Dプリンターで 建築の模型 を作成しているのを キーノートで見せていただきました。

率直に感想を述べると・・・

逸品生産の建築、模型は何度も何度も 造り直します。

其のたびごとに、3Dプリンター で作成するのは 効率が悪いようなきがしました。

やはり、スチレンボードを切ったり貼ったり しながら作っていくほうが お手軽ですね。

寧ろ、製造業、医療の現場では 既に 活用されていて

其れに比べると、建設分野では まだ 3%ぐらいということで。

興味が有る方は、工業試験所 に足を運んでみてはいかがでしょうか。

時間あたり 数千円で 使用させていただけるそうです。

2013年10月23日水曜日

またも 蓄熱

またも蓄熱と室温のお話です

こんな、部屋があるとします。

大きさは 8帖程度。

軒の出も何にもありません。

この部屋は、和室ですが 最近では滅多に 土壁を 採用することはありません。

理由はいろいろありますが、ここでは 其の理由よりも お話したいことがあります。

では・・・上のグラフを見てください。


水色は、4方とも外部として EPS100t 

(まあ十分な断熱がなされていると思っていただければ結構です)

黒色は、徳島市の外気温 1月ごろです。


青色は、昔ながらの 土壁の家

赤色は、ちょっと 厚みの少ない 土壁の家


黄色は、ボードの上に塗った 3cmぐらいの土壁の家

繰り返しますが、断熱性はどの家も同じですよ。

わかりやすいので、水色と青色を 比べてください。


グラフの 描き方が全く違うでしょう?

水色の、ラインは 最高室温が35度近くまで上がることもあります(1月なのに)

でも、最低気温は 室内で 7度 ぐらいまで下がります。

その時の 外気温との差 は たったの 4度。

断熱材はどれも同じなんです。

室内にいて、それも南向きの部屋ですよ。

もし一日のうちに、 室温が 35度 から 8度 そしてまた 30度

なんて ジェットコースターみたいな状態で、健康でいられますか?
ボクは自信ないなあ。

35度なんて、冷房でも凌げないかもしれない暑さです。

でも、夜半には 10度 フリース何枚着込みますか?
季節の移ろいを感じるすまい なんて キャッチフレーズ よくありますが

これじゃあ、とてもじゃないけど 一日24時間で 真夏と真冬 を行ったり来たり。
家は、南に向いていればいいってものじゃないです。

窓がアレばいいってものでもないです。

私たちの満足感は、一体 どんな住まいで 満たされるでしょうか?

地震で 命を失わないこと。

健康を 害さないこと。

30年で、壊れないこと。

せめて こうゆう 基本的なことを 満たしてから

やっと、気持ちの上で満足感が得られるんじゃないでしょうか?

雑誌に載ってる、「建築家」の先生が 有名だから?

雑誌に載ってるということと、こうゆう基本的なことを

きちんと、把握できているかは 何の関係もありません。

今度、建築家の先生に お聞きになってみてください。

「自立循環型住宅設計のためのガイドライン」講習を

受講されてますか? と。

まずは、そこからがスタートです。

さて、こんな 8帖の家ですが あるプロジェクト のための
地道な検討課題なのです。

はたして、どうすれば 一年を通じて 快適な生活を営める住まいを創れるか?
そもそも、快適な生活って どんな要素で決まるのでしょう?

次回からは、そんなことを お話したいと思います。

2013年10月22日火曜日

蓄熱計算

自立循環型住宅シリーズですが、
日射利用(蓄熱)でずっとストップしたままです。
それほどまでに、「蓄熱」の奥が深い ということなのですが、
今、提案住宅で この「蓄熱」を活かして 冬の 室温を 比較的快適にできないか 模索しています。

凡そ 8帖大の 部屋の 室温を検討しています。

一番下の、黒いラインは 外気温。

青が、コンクリート造


水色が、土壁 両面塗り

赤が、土壁 片面塗り。

12/25日頃で、20℃~25℃ をキープしています。

でも、11月ぐらいになると 30℃超えちゃう日もありますね。

ちょっと窓が大きすぎるのかもしれませんし

蓄熱部位が 少なすぎるのかもしれません。


でも、凄いと思いません。

だって、太陽の恵みだけで、暖房がほぼいらない 12月を 過ごせるんですよ。

もちろん、曇や雨の日もありますから「補助暖房は必用です」

パッシブデザイン という言葉

何度か紹介してきましたけれども

自然の原始的な エネルギー(ローエネルギー)と

電気のような 加工された エネルギー(ハイエネルギー)

まずは、ローエネルギー で出来るだけの 対策をして 、それから ハイエネルギーで補う。


えっ? これって省エネ。

もちろん、冷暖房費の節約になりますが もっと大切なことがあります。

それは、また 今度。

 

2013年10月7日月曜日

地域型住宅ブランド化事業 検討中

地域型住宅ブランド化事業 検討中




ほとんど、熱環境のお話ばかりですが、
建築士ですから、全般的なことに 気配りをしています。

特に重要なのが、「構造強度」。
次が、「耐久性」「温熱環境」。

上の 画像は ある住宅で 長期優良住宅 を採用できるかどうかを、構造面で検討しているところです。
長期優良住宅 構造等級2 は 必須条件です。

以前、ご紹介いたしましたが、

所属しています、山・すまい・まちネット は 本年度も

地域ブランド化事業の採択を受けています。

この 制度を使って 住まいを建築すると 100万円の補助金が

ついてきます。

ただし、それには幾つかの条件がありますので

詳しくはお問い合わせください。

また、地域ブランド化事業が どうゆう趣旨でつくられた制度なのか、


地域型住宅ブランド化事業評価事務局HP

を御覧ください。

山・すまい・まちネットでは まだ 枠が残っているようです。



















2013年9月14日土曜日

性能表示

住宅性能表示の見直しパブリックコメント



                国土交通省HPより 住宅性能表示制度の見直し案


住宅性能表示制度 と 呼ばれる 指標があります。
その制度の改編についてのパブリックコメントが 消費者庁と国交省の連名で募集されています。


大きくクローズアップしたいのは、おそらく先の震災の影響を受け 「地盤の液状化」について

なんらかの形で盛り込まれるのではないかということ。

そして 上図 からみるように

コレまで 必須項目だった ● が 選択項目 ◯ になったものがあります。

性能表示は、フラット35の等級、長期優良住宅、認定低炭素住宅 等など

たくさんの 規定と大きく連動していますから

当然、10月に改正される 「省エネ法」の改正の影響も受けます。

このように、他の制度からも 色々な規定があり 周知が図られたこともあり

必須項目を 減ずるという趣旨のようです。



                                                                 因みに、耐震等級は 主に 筋交い(上図・weblioより)がどれぐらい入っているのかを決める目安にもなっています
一方で、この 筋交い を用いず 貫で竹木舞を編み、土壁を塗り

柔らかく地震に 応答する 伝統的構法 が この15年ほど 非常に低い評価を

受けてきたのですが、ここにきて 実物大実験の結果や、コンピューターを駆使した

計算で 結果、再評価されて久しくなります。


この数年、また 木造は目が離せません。

こうして、制度が変わる度 住宅の性能が変わる? というのはおかしな話です。

要するに、どう安全で、どう長持ちし、どう快適か ということは

お施主様が、判断できやすいことが一番大切なことなんじゃないかなあ。

その資料と 判断の目安に口添えするのも 設計者の大きな役割のように思います。

性能表示

住宅性能表示の見直しパブリックコメント




                国土交通省HPより 住宅性能表示制度の見直し案


住宅性能表示制度 と 呼ばれる 指標があります。
その制度の改編についてのパブリックコメントが 消費者庁と国交省の連名で募集されています。


大きくクローズアップしたいのは、おそらく先の震災の影響を受け 「地盤の液状化」について

なんらかの形で盛り込まれるのではないかということ。

そして 上図 からみるように

コレまで 必須項目だった ● が 選択項目 ◯ になったものがあります。

性能表示は、フラット35の等級、長期優良住宅、認定低炭素住宅 等など

たくさんの 規定と大きく連動していますから

当然、10月に改正される 「省エネ法」の改正の影響も受けます。

このように、他の制度からも 色々な規定があり 周知が図られたこともあり

必須項目を 減ずるという趣旨のようです。





                                                                 因みに、耐震等級は 主に 筋交い(上図・weblioより)がどれぐらい入っているのかを決める目安にもなっています

一方で、この 筋交い を用いず 貫で竹木舞を編み、土壁を塗り

柔らかく地震に 応答する 伝統的構法 が この15年ほど 非常に低い評価を

受けてきたのですが、ここにきて 実物大実験の結果や、コンピューターを駆使した

計算で 結果、再評価されて久しくなります。


この数年、また 木造は目が離せません。

こうして、制度が変わる度 住宅の性能が変わる? というのはおかしな話です。

要するに、どう安全で、どう長持ちし、どう快適か ということは

お施主様が、判断できやすいことが一番大切なことなんじゃないかなあ。

その資料と 判断の目安に口添えするのも 設計者の大きな役割のように思います。

2013年9月13日金曜日

徳島杉

徳島県 木の家造り協会
のサポート設計士 6名が集まり 1回目のミーティングがありました。
林業家、製材、工務店、 そして 設計者 が 集まり、一つのことについて舌鋒激しく(笑)
相談、そして 意見を出し合った。
多様な 6名の 特徴が 今後展開されていくことになりそうです。
あとは、やはり 住まい手さんの お言葉も聞きたいよね。
「私の設計手法」っていうと大げさですが、作業の進め方 を お伝えしたいです。

2013年9月11日水曜日

木造

木の家づくり


先日、木の家づくりをアピールする、プレゼンテーションに参加してきました。

自分の思う 「木の家づくり」の 想いの丈を 時間を余らせて(バカですね)

お話させていただきました。


私の父も、若かりし頃、

木造推進協議会のお手伝いで 「徳島の家 120」 という 企画に参加し

設計のお手伝いをさせていただいたことがあり、

私は、それに対して、どこか 「自分であれば こうしたのに」 という思いもあり

半分は、そんなことを 父に告げるような気持ちで お話させていただいたと思います。


地元の林業家、 地元の工務店、 地元の設計者

そして、ここで暮らす方々。


を、イメージして。


日頃、耐震診断員として 様々な年代を経てきた 住まい を 見てきましたが

いわゆる 「民家」 というのは、ほんとうはこういった 私たち 市井 にある人々が

身をおいた場所だとおもうのです。

でも、民家といえば 「古民家」、「重要文化財」 と思い込んでいる。

豪商の建てたものには 其の歴史が詰まっていて 見応えはありますが

私が見てきたもの、これから見ていこうとするものとは 少し違うように思います。


今、 自らを 「建築家」 と呼ぶ 方々が 設計しているもの それは 目指せ

「残る民家!」な気配を感じます。

でも、古民家は 歴史の重積でもあります。

今の 一過性の流行に 載っかった クリエイティブあふれる住宅も、ハウスメーカーのすまいも

どちらもニッチな気がしてます。

どっちも 商品です。 売る側の論理 でつくられている。


茸のように生えてきた 民家・・・でも 残された古民家 と 建築家住宅を どこか重ねて

見てしまう私がいるのでした。

2013年9月10日火曜日

読書


中村 好文。

読もうかな・・なんて思って 積んでる本が何冊あるかしら。


2013年9月9日月曜日

木を活かす人材養成連携講座 第二講座

「木造の居住性」
木造建築研 の一環として行われる

木を活かす人材養成連携講座 第二講座

「木造の居住性」

が13:30より建設センター7階で。

仮設住宅を温熱的にとらえてどうだったか、板倉の家をベースに検証されています。

ちょっと、日内変動が激しいようにももいますが、仮設としてはよくいけてるということでしょうか?


あと、生理応答分野のレクチャーは、ある意味 環境工学と真っ向から見合って見合って・・

見る対象が違うんですね。

環境工学が たとえば 光熱を 定量的にとらえようとするのに対し

生理応答は 「そのとき彼に何が起こったのか」 なんですね。

ですが、まだまだこれから伸びる分野です、

どこかで接点もできてくるかもしれませんね。

2013年9月8日日曜日

健康住宅

健康住宅

健康に暮らすための住まいと住まい方―エビデンス集―


「夏季の蒸暑な寝室環境では寝苦しくて睡眠中の中途覚醒が多くなり」P56

こういった環境下ではエアコンなどの設備機器に頼らざるを得ないかと思いますが

「睡眠中は覚醒時に比べて体温調節機能が低下しており、寝室の温熱環境の影響を受けやすいので」

身体にやさしく安眠が得られる温熱環境を設けることは、きわめて重要なことといえます。 


夏季の寝室の温熱環境は気温26℃~28℃、湿度50~60%が適切という事です。

ただ、温熱感覚は、個人差が多く、その点を考慮に入れておく必要があります。 

同じ26℃でも エアコンによるものと、通風によるものでは違って感じる事もあります。

エアコンや扇風機の 「風」を不愉快に感じる人もいます。

先日紹介した、グラフ。

1週間の温度、湿度 変化を記録できます。

一体、自分が何度ぐらいの環境を 心地よい と感じているのか 前もって知る事ができます。

2013年9月6日金曜日

温熱環境と睡眠

温熱環境と睡眠
ここ2日、すごしやすい夜でしたね。
外気温が30℃超えてると さすがに 窓開けて眠る気になれず
34℃だともはや 篭りたくなります。
今夜は、23℃ そこで窓を開けて ファンを回して 外気を少し送り込む。
換気扇じゃないので所詮、効果は知れてます。
寧ろ、頬に当たる風の柔らかさ がなんとも悪く無い。
相対湿度は 55% 微風が通り抜けて 乾燥もなく。
明日は、温熱環境と睡眠について 知った事を書いてみたいと思います。

2013年9月5日木曜日

エコ・シート

定量的に捉える省エネ


おなじみの 熱損失計算計算結果シートですが
今回は、いつものQ値とは違う、Ua値で計算しました。

何が違うんだ?
細かなルールが違うだけで、実は根っこは 変わりません。

兆度 OK!
な 値 です。

で、日射取得率も同じですね。


で、これは いつも繰り返すことですが

簡易な方法 だと思っていてください。

Q値 も U値も、人の快適性とは関係ありませんし

エアコンの光熱費とも 関係ありません。

その Qも Uaも、 

次世代省エネとか、長期優良、地域ブランド

省エネ等級4 の元となっている数字。
どうして

エコ=断熱材はいらない

長期優良= エコ

なんて なっちゃったんでしょう。

きっと 私たち建築士が、
きちんと説明してこなかったからですね。

でも、これからは きちんと説明いたしますので。

だって、義務化ですから。

2013年9月3日火曜日

診断員


うちエコ診断員


とりあえず、合格していた うちエコ診断員の 認定書が届きました。

これは、お仕事 ではなくて、 御役目のようなものになります。
私の場合、徳島市 に所属している 診断員で 
私自身が 診断をお引き受けしたり、訪問したりということを決めるわけではないのです。

ただ、診断用のプログラムが非常に良く出来ているので ご紹介だけしておきます。



2013年9月1日日曜日

設計の進め方-3

設計の進め方-3 (ファーストプラン)


先日からの、設計。

メールで、何度かのやり取りのあと、

二度目、お施主様の要望を伺っての具体的な

打ち合わせになります。

PLAN が 比較的 気に入っていただけた場合には

ここで一気に、細部を詰めていきたい!

という、気持ちはあえておさめて

条件整理をもう一度振り替える必要があります。


まず、ご予算。

単に 総額 というだけでなく借り入れなどがある場合は

その時期、等々。

また、その予算配分。

ご用意可能な金額をめいっぱい使った PLANというのは
ちょっと心細いですね。

そして、ご希望のPLAN と 予算の つじつまが合うだろうか?

それから、工期は?

といった、初期条件を クリヤー出来ているかを

ここで一度振り返ります。


初めてお会いした時の、PLANは、私の方で一方的に作成した

ものですから、今回のPLANが実質、「ファーストプラン」とも

いえそうです。

次回は、そのあたりのことを少し冷静に捉えられるように

2週間後。
 

2013年8月27日火曜日

残暑

あかねの和

この春 竣工した お施主様の元に立ち寄り


どんな風に使われているだろうか・・

暫し、お話をお聞きしました。



帰宅してみると・・・

机の上に、 お施主様からのお手紙が

行き違いになっちゃいましたね・笑


ご自宅からはじまり、お父様の遺されたすまいの リフォーム

NPOで 二件


薪ストーブ、床暖房、土壁、コルクタイル、ヒノキ、スギ、・・・

その時の、価値観が 移り行く様子が 遡って 見えます。

2013年8月23日金曜日

大阪 野池学校3回目


室温と蓄熱について(野池学校)


今日は、野池学校(大阪) 3回目

蓄熱容量の計算と室温シュミレーション に参加してきました。


この 蓄熱という現象は 温度にとって 欠かせない要素です。

しかし、このことに 気がついている 設計者は 恐ろしく少ないです。

蓄熱を考慮しない、室温検討など 何の意味もありません。

それが、ほんの数分で出来てしまうのですから 非常に

興味深い。


ただ、これは あくまでも こんな傾向を示すよ といった程度のことで、正確さにおいては 更に 信頼性の高い
ソフトがあります。

それが EnergyPlus です。
天空日射量とか 風の向き、強さ、そんなことも 室温に
影響があるのです、

これは、EnergyPlusじゃないと出来ません。

でも、鹿児島、広島 関東 で盛んな パッシブデザイン、

どうして 徳島では流行らないのでしょうか?

不思議ですねえ。

2013年8月22日木曜日

プランニングは鉛筆で、

設計の進め方-2

前回 を お見合い とすると、次は 「じゃあ、進めてみましょうか」ということで

少しばかり、「設計」らしさが出てくる。

仮想上の アンビルド なものを 得意とする 建築家も多いようですが

私は、何より お施主様の 要望を見せていただけない状態でのPlanningは

あまり好まない。

自分の 「ポリシー?」とかいうものを 前面に出すことは大切だと考えれば
どんな場合でも、好むも好まないもなく Planningできるのでしょう・・

でも、住まれていない家、暮らしのない家、・・・百人百様なので・・・
まあ、私はそうゆうタイプ・・

つまり・・・一発勝負じゃなく・・・、練り上げ、検証していくものだと思っている。

ベストも一つじゃない と思うこともある。

先日の、お見合い後、いくつか お尋ねしたいことも出てきてますが

紋切り型のアンケートで 出てくる答えを当てはめることの出来る 条件ではなさそうです。

今のところ、大きな 分岐点として 3系統。

もう少し、明日練り上げ もしかしたら更に もう数系統。

それを素に、お施主様の 声に まずは耳を傾けたいなあ。

で、今は

「あ!、こんな声が・・聞こえたような・・」  

なんて・・消したり 描いたり。

何となく鉛筆な気分。

この プロセスも ホントは見ていただきたいなあ。
そうすると、

「あ、カマウチさん、そこって僕こうしたかったりしますよ!」 なんてなると嬉しいです。

2013年8月20日火曜日

川内の家

進捗状況 3世代2世帯の家


夏も終わろうとし、ようやく 
外壁下地
断熱施工
内装下地
まできました。

現場が 動き出すと 驚くほど多くの人がスケジュールに
従って 手配りをします。
即断即決 がとても 大切になります。


2013年8月18日日曜日

転石は、思わぬとこから・・・

設計の進み方-1

一生のうち、何度も家を建てる機会のある方は少ない。

だから、設計の始まり ってどんなだろう って思います。

とっても 正常な 疑問、不思議。

時には、設計者のことを「せんせい」なんて呼ばせる

こともあるらしいですが、私は 釜内さん でお願いしてます。


この 写真のPLAN 今日、”没” になりました ・笑

なぜ、没 になって笑うのだ?

なぜって、この PLANが お見合い相手の方とのお話に

「ズレ」を作ってくれて、そっから 

思わぬ石が転がり出てきたから なのです!

お話・・・見詰め合って愛が芽生えれば
      それもよいかもしれませんが
     やはり普通は 「言葉」を交わしてみなければ。

もちろん 「クチ」 もありますが 「話のネタ」としての
私本位の、PLAN をネタとして お渡しさせていただきました。
敢えて? ちょっと 使いにくい面があっても
熱環境優先!

でも、昨日も書きましたが、
そんなことをしても「パッシブデザイン」とは呼びません(多分)
でも、お見合いの席ですから、情報はまだ 「ゼロ」
わかるのは 敷地 のみ。

この PLAN × 要望 = おもしろい

という 化学変化が当然生じます。

そっからは、話が弾みました。

全く違う案になりましたが、これがもしかして「玉石」?

可能性を感じさせてくれる 計画!

そっちを見せろ?

まだ、練りこみたいので ダメです・笑

パッシブデザインは止めたの?
いいえ、パッシブデザインは 計画の軸・原論です。
どこまでも、裏方で 息づきます。

それにしても、お施主様が 用意してくださっていた
設計の参考になる資料写真。

一本、軸が通っていて 
うん!やっぱり「ウチ」は お施主様のもの!

改めて思いながら、ねまーす。


追:切り旬、乾燥まで含め、徳島杉のベストな軸組みを
   工務店さん(凄腕です)と考えていきます。
  またご報告しますので、葉枯らし乾燥 からの流れ
  機会があれば見ていただければなって 思います。

  先日の、建築士会からの案内にも、
  伐採ツアーの案内がありました。
  是非、見たことない方は いかれるべきです。
  そして、TSウッドさんの豊香野のモデルハウスも
  行ってみてください。
  冷房不要の涼しい空間。
  エアコンなし、風速 3m/s~15m/s
  私の部屋より、断熱は少ないのに 温度は低い。

  風です、風の街・那賀。


2013年8月17日土曜日

日照、日射 シミュレーション

日照、日射 シミュレーション

模型よりは PC操作のほうが どちらかといえば・・・  ^^;

でも、まだまだ 恥ずかしいですね、これじゃあ。



これで、何を検討しているかというと、建物に当たる 日射、

そして 建物に 取り込める日射(すなわち日射取得)


まだまだ、つめなければいけない要素はあります、

このままじゃあ、「EnergyPlus(シミュレーションプログラム)」へと 移れません。

だけど、温熱環境だけで 人は生きる生き物ではありません。

(これが大事なんです)

耐震性、耐久性、(このふたつが ”よく言われる建物の強さ”ですね )

用途、機能(使い勝手)、

周辺環境

安全性、バリアフリー

美観、かっこよさ・・・ このかっこよさ ってのが曲者です

「環境に配慮してます」と「他の生態系の事を守るような振りをして、」

実は 「何よりも守らねばならない 快適性 」 を無視してたり・・・



という事で、Sketchup+maxwell どうでしょう?

これなら 模型にも負けません?

2013年8月16日金曜日

温熱環境アンケート

温熱環境アンケート

これまで、私が 設計を担当させていただいたお施主様で

私自身が、多少の温熱環境を体験させていただきました お施主様に

今、順番に  アンケートのご協力を郵送しております。


昨日は とても うれしいご報告を いただきました。

もちろん、暑さ寒さ、ランニングコスト、等々 悩みはありますが

10年近くを経た お施主様から 「すまいの設計をお願いして良かったです」

と、おっしゃっていただけることは、住宅作家 にとっては 至福の瞬間です。


住まいのエネルギー性能 評価ツール、

環境家計簿、(共に、岐阜県立森林文化アカデミーの 辻允孝准教授 作成)等に 入力して 想定と実際の 比較。

そこから見える改善策。

それを、ご報告させていただきます。

また、より高度な、非定常計算(EnergyPlus・和訳LAED・labo/武政 工学博士)による計算との 誤差を比較することにします。

この 非定常 が本来の熱環境の常識ですが
これまで、私たちが 使うには 相当な困難があったものを
ある程度、使用可能にしてくださったツールです。

本来、蓄熱 や 気象データー 無しの 熱計算はあり得ません。・・・が パソコンの能力の問題などもありこれまで
Q値 計算に頼ってきたのでした。

又、「暮らし省エネマイスター」、「うちエコ診断員」として
家電・暮らし方への アドバイスも 行っていきたいと思います。







2013年8月15日木曜日

拾いもの

ネットオークション に 登録しておくと 時折

思いがけない 拾いものをすることがある。

今回は、



2001年の出版ですから、現在でしたら この分野での 御大方 が

御名前を 連ねておられます。

また、時代の空気が 今とは異なった色をしているのが感じられます。


この当時の、建築雑誌、書籍 などを 整理していると パッシブ、地域性、 といった言葉が

何度となく 眼に とまります。

清家清先生 と 小玉裕一郎先生 の師弟対談では 「間戸」と「窓」について 語り合っておられます。

先日の、YKK・AP での 小玉先生の講演でも そのお話に触れられたと聞いております。

まだほんの少し、ページをめくっただけ。。

また、時間をつくって 捲ってみたいと思います。

ただ、「パッシブデザイン」というのは「特定の商品のこと」ではなくて 「住まいの 計画原論の一つ」

つまり、 デザイン の 軸 みたいなものでしょうか。

そして この 「パッシブデザイン」 と 「地域性」は 切り離せない。

寧ろ、積極的に 関わっていく・・・パッシブなデザインは 人をアクティブにさせる

なんだか変なようですが、そうゆうことなのかもしれませんね。

2013年8月13日火曜日

敷地条件は 四次元で 考えよう!


敷地条件は 四次元で 考えよう!


突然の 依頼にて この家の計画を してみてほしいとのこと。

道路用地買収につき 周辺すべての建物が建てなおされる

可能性のなか 日照の検討。

Sketchupは こうゆうときに頼りになります。

場所、日時 によっての敷地・建物にどのような

日照・日射 があるのか モデリングをしながら

検討できます。

画像は、その中の一案。

出来るだけ、1.2階共に 日射取得の出来るような


配置・形状を とってみました。


2月からは7:00頃には 採光が寝室に差し込むように。

もちろん、すまいにとって 日照・日射は 要素の一つです。


もし、この形状でほかの 要素も解決できるか?

いろいろな要素を考えた結果としてデザインなのですから

ただの省エネ住宅であれば 200万円のソフトにお任せで

勝手に機械が計算して

設計なんて 「機械(コンピューター)」にお任せしておけば

最適解を導き出してくれそうです。

でも、その省エネ最適解が、お施主様にとって、

最適解なのか?

それは、甚だ 疑問ですよね ^^)

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