2014年1月31日金曜日

光熱費1/2 住宅 -断熱外皮計画-

光熱費1/2住宅 (自立循環型住宅)06


                     リーフレットは、皆様にお配りするために

         一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構(IBEC)より 領布を受けたものです。



久しぶりなので忘れ去られているかもしれませんが、

自立循環型住宅、略して 「光熱費1/2住宅」

日射熱の利用 の次は 省エネ住宅のスタンダード

「断熱」です。

IBEC の リーフレットには このように書かれています。

” 断熱化をはかり、自然室温を維持して

 適時適温を実現します。 ”

資源エネルギー庁 エネルギー白書2006 によると

一般家庭の電力消費中 25.2%がエアコン

次いで、

冷蔵庫が 16.1% となっています。

ですから、この 二点セットを 省エネ型にすると ものすごく

電力消費が削減できます。

ですが、ここでお話するのは 

そもそも なぜ エアコンが必要か?

「自然」は 私たちに儘ならないものですから、

外部とある程度遮断して 快適な内部空間を形成する
 
その代表が エアコン です。

ですが、折角 エアコンのスイッチを入れても 

窓が開けっ放しじゃ ちっとも 効果がありません。

断熱材というのは、内部と外部の温度差があるときに、

内部から外部へ、逆に 外部から内部へ

熱 が 移動するのを 遅らせる役割を持っています。

余談ですが、熱は原則 高温側から低温側へと伝わり、

最終的には 内部と外部の温度は 平衡状態

つまり、同じになるんです。

ですから、気温がちょうど良い塩梅だったら、

暖冷房は必要なくて 窓を開ければ十分です。

昨日、書いたように ほとんどの 建築は 

内部空間を利用するためにつくられています。

そして、住宅の大半は、

安らぐ場所、安心できる場所、であることを望まれていると

思います。

ところが、去年の夏の暑さ、

そして冬になったらなったで 夏が恋しい と・・

儘ならないのが 「自然」。

そこのところを よく押さえて話を進めないと、

断熱材 って暑いんでしょ なんて カンチガイ が起きます。

因みに、ものすごく多いのが

「土壁があるから断熱材が要らない」 ってな意見ですが

土壁 には ほぼ 断熱性はないのです。

土壁にあるのは、蓄熱性。 

熱を蓄えるポテンシャルが高いのです。

では 断熱をどのようにすれば 省エネ・光熱費1/2になるの?

という お話を、明日も引き続き 書いていきます。

(多分・・・)



(※1)「自立循環型住宅」 は、一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構(IBEC)の
     商標です。




2014年1月30日木曜日

室内気候~ナチュラル・サスティナブル

室内気候~ナチュラル・サスティナブル

久しぶりにページを捲ってみました。
飛び込んできたのは・・・


建物の内部には気候がある ~インドア・クライメート

「人工の空間に自然を求める」

高度成長期には、(屋外の)気候は 「外乱」と呼ばれ、設備で制御するか、排除する対象だったんですね。

その間、パッシブデザインは、どこかに吹き飛んじゃいました。

震災以降、私たちが使う エネルギーのことを否応なしに見せつけられ、今や都知事選の争点にも。

それはそれで、省エネ、創エネ という視点で見ているわけですが

私たちの身体感覚はどうなのかな??

建築は人工的なもの、でも自然と調和する建築に目が向けられています。

自然との調和・・・自然を求める。

でも、其の自然というのは 

「吹き渡る風の涼しさであって、凍てつく寒さや蒸し暑さは排除すべき対象である」(P122 より引用)

人工と自然 何か対立するものを 共存させていくことでしょうか。


人工建造物らしさの象徴、コンクリート!

でも 其のコンクリート は 太陽の恵みを蓄え

穏やかな室内気候の変動を生み出します。

そして、それを可能にしているのは パソコンを用いてプログラムで導き出されたデーター。

なんだか皮肉な気もしますが、こうして 誰の手にも コンピューターが手に入るようになったことで

改めて パッシブデザインが 見直されるのです。

2014年1月29日水曜日

パッシブデザイン

2014年 最初の講習へ。

パッシブデザインワークショップ




参加メンバーが、今計画中の設計を持ち寄って

検討をします。

今回の ワークショップでは

① 断熱、気密

② 日射遮蔽

③ 通風

④ 昼光利用

⑤ 蓄熱

の検討を行いました。

各々が、全国各地域からの参加ですから 「地域性」 博覧会ですね。


何が何でも、これを満たすためには 使い勝手が悪くてもいい とかいうのではなく

「地域の環境」を軸に、二次元、三次元、四次元(時間) で PLANNING を進めていきます。

当然、住まう人は それぞれに 希望を持っておられますから

そこを 折り合いをつけていく。

ある程度、「ゆとり、+α」の・ようなものを持った 「軸」になります。


南側からの日射は 冬にはよく入り、夏には徹底的に遮蔽できているか。

風は気の向くままですから、地域の風を読んだ上で 幾つかの通風経路を用意出来ているか。

真っ昼間っから、電気なしで新聞も読めないような暗さじゃないか。

冬には入ってきた日射を、溜めておいて夜間の暖房をなくすることができるか。

室温が一日のうちにジェットコースターのように変動しないか。

こういったことが、何より お施主さんの 「快適性」につながっているか が最も大切ですね。

当然、現在のライフスタイルから これからどう移り変わってゆくのか未知の10年後、30年後、

それを受け入れる余裕のある 箱・・・?・・・というより ちょっとゆるい 袋 のような感じかと思います。

ラベル

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